カテゴリー: Si:m

デザイナーとして、純粋に服づくりと向き合った時、
時代を流れるトレンドよりも先に、普遍的な女性の美しさが浮かび上がってくる。
女性が自分のスタイルとともに育み、磨きあげてきた美しさ。
その美しさは、見せるために意識してつくられたポーズではなく、
ふとした瞬間に垣間見える仕草や所作のなかにこそ、宿るものだと思う。

動きのなかに立ち現れる造形美と精神美。
sí:mの服のイメージは、そこから広がっていく。
私たちが描き起こすスケッチは、静止した女性ではなく、動いている女性の姿。
手の曲げ方や、体のねじれ、醸し出す佇まい。
女性の体の動きと、心の動きに寄り添い、そこに宿る美しさを
より鮮明に印象づけることのできる服を、私たちはつくりたい。

sí:mの服は、ハンガーにかけられた時よりも、
立体的で連続的な動きのなかでこそ、いちばん美しく輝く。